St. Anne Institute、地域社会に奉仕するためアップグレードを実施

St. Anne Institute は、セキュリティー、安定性、およびパフォーマンスの向上のために、インテル® vPro® プラットフォーム (インテル® Evo™ デザイン) を活用しています。

概要:

  • 1887年に設立された St. Anne Institute は、民間の非営利で、キリスト教に基づき、居住者および地域社会を基盤とする、医療および人道奉仕の団体であり、ニューヨーク州全域にわたり何万人もの子供、青年、家族に最高水準のケアを提供することに尽力しています。

  • 新しいデバイスを選ぶ際、IT 担当者の購入意思決定において重視されるのは予算とニーズです。インテル® vPro® プラットフォーム搭載デバイスの安定性、パフォーマンス、およびセキュリティーのメリットを見いだしたので、現在 IT チームは、今後すべてのデスクトップ PC、ノートブック PC、タブレット PC をインテル® vPro® プラットフォーム対応デバイスに置き換えていくことを計画しています。

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エグゼクティブ・サマリー


非営利団体の St. Anne Institute は、リスクや危機に瀕した子供、若者、家族に奉仕するため、PC その他のデバイスを頼りにしています。新しいデバイスを選ぶ際、IT 担当者の購入意思決定において重視されるのは予算とニーズです。インテル® vPro® プラットフォーム搭載デバイスの安定性、パフォーマンス、およびセキュリティーのメリットを見いだしたので、現在 IT チームは、今後すべてのデスクトップ PC、ノートブック PC、タブレット PC をインテル® vPro® プラットフォーム対応デバイスに置き換えていくことを計画しています。

はじめに

大きな目標がある小さな非営利団体には、多くの課題があります。その 1 つは、限られた資金を戦略的に用いる方法を決めることです。テクノロジーの力を用いれば、予算内に収め、すべてのお金を有効に使うことがもっと簡単になります。適切なテクノロジーは、非営利団体がより生産的かつ効率的になるよう後押しできるので、クライアントにより良いサービスを提供しつつ支出を抑えられます。

St. Anne Institute (SAI) は、問題を抱えた女性やホームレスの女性を支援するため、1887年に Sisters of the Good Shepherd の 4 人の修道女によって設立された非営利団体です。今日では、ニューヨーク州全域の 40 郡から来る年間 800 人超の子供たちや家族を支援しています。SAI のスタッフには、ソーシャルワーカー、セラピスト、カウンセラー、医療従事者、管理者、教師がいます。職員は SAI の 5 つの拠点や現場で働き、自宅や学校にいるクライアントを訪問し、またストリートチルドレンに手を差し伸べています。

「St. Anne Institute は、メンタルヘルスの危機にある何万もの人々を、数十年にわたって支援してきました」と、Chief Development Officer の Sandra Tarkleson 氏は述べています。クライアントを愛し、世話をし、保護するという SAI の使命は変わらぬままですが、複雑になっていくクライアントのニーズに合わせて、団体のプログラムも発展してきました。そのテクノロジーも同様に発展しています。

課題: 限られた予算を最大限に活用する

IT Director の Tim O’Neill 氏はこう述べます。「テクノロジーは、ほぼ全員の SAI スタッフにとって、職務遂行のために必要不可欠となっています」。しかしながら、非営利団体である SAI は、連邦、州、民間の資金提供に頼っており、この資金には浮き沈みがあります。そのため、SAI には PC 資産のすべてを一度に更新するだけの余裕がありません。その代わり SAI の IT スタッフは、購入できるものを購入できるときに、予算の範囲内で購入しています。

SAI のテクノロジーに関する意思決定は主にニーズと予算に依存しますが、最近ではセキュリティーについて以前よりも先を見越した姿勢に傾いてきている、と O’Neill 氏は述べます。IT スタッフは、クライアントの電子健康記録 (EHR) をクラウドに移行しているところですが、クライアントの機微情報についてはいまだローカルに保存されています。SAI は 1 つだけではなく、少なくとも 5 つのコンプライアンス規格に準拠する必要があるということも、IT セキュリティーの複雑さを高めています。このため、セキュリティーは最優先事項の 1 つです。Assistant IT Director の Tim Roberts 氏はこう説明します。「[Our PCs]] 実際の悪意ある攻撃、ならびに監査や侵入テストなどの確認に耐えうるものである必要があります」

ソリューション: インテル® vPro® プラットフォーム搭載 PC

2020年、新型コロナウイルスのパンデミックが襲った際、SAI はその使命を果たし続けるため迅速に対応しました。スタッフはリモートで働き始め、クライアントに遠隔で医療の予約を取ったり、Zoom や Microsoft Teams を使用して会議をしたりしました。IT 部門は既にタブレットの購入を始めていましたが、パンデミックが続く中で「在宅勤務をしたり、クライアントをリモートで診たりできるよう、さらに多くのタブレットを購入しました」と O’Neill 氏は述べます。タブレットはコスト節約にもなるので、SAI は IT 予算を最大限に活用できます。

SAI の IT チームは、当初、インテル® vPro® プラットフォーム搭載 PC を求めてはいませんでした。単に最もコスト効率の高いデバイスを見つけることに焦点を当てていたのです。O’Neill 氏はこう説明します。「ここではほとんどの人が重いアプリを使わないので、かつてはプロセッサーにそれほど目を向けませんでした。インテル® vPro® プラットフォーム搭載 PC をたままたま入手できたなら、それはラッキーなことだったのです」。しかし SAI は、インテル® vPro® プラットフォーム搭載 PC が、パフォーマンス、安定性、管理機能、セキュリティーにおいて他の PC より勝っており、最終的には優れた ROI をもたらすことにすぐ気付きました。

今日、SAI のデバイスはデスクトップ PC、ノートブック PC、タブレット PC が混在しており、インテル® vPro® プラットフォームもそうでないものもあります。新しいデバイスは主にタブレットであり、そのほとんどはインテル® vPro® プラットフォームを搭載しています。SAI の 4 つのサテライトオフィスのスタッフにとって、これは特に大助かりとなりました。なぜなら、ほとんどの仕事には、公立学校にいるクライアントを訪問することが含まれているからです。

内勤のスタッフのほとんどは、まだデスクトップ PC を所有していますが、SAI ではスタッフがオフィスの内外で使用できる、ノートブック PC やドッキング・ステーション付きタブレットの活用を進めています。Roberts 氏は次のように述べています。「スタッフから幹部レベルに至るまで、タブレットにより全体的なパフォーマンスと生産性が著しく向上した [After seeing]、私たちはデスクトップ PC からインテル® vPro® 搭載のタブレット PC やドッキング・ステーションへの置き換えを始めています」

「非インテル® vPro® プラットフォームよりも長く利用できるインテル® vPro® プラットフォームのような、一貫してよりグレードが高いプラットフォームこだわることは、払ったお金よりも多くの価値が得られることを意味します。初期コストを増やせば、長持ちする資産により ROI が向上し、パフォーマンスも向上し、セキュリティーも高くなることで、スタッフとクライアントの両方にメリットがあります」—St. Anne Institute、Assistant IT Director、Tim Roberts 氏

結果: インテル® vPro® プラットフォームは、お金以上の価値を提供

SAI は、HIPAA、SOX、FERPA、HITECH、PCI、New York SHIELD など、複雑な規制に準拠する必要があります。1スタッフが複数のオフィスに散らばり、在宅勤務やクライアントの場所でリモート勤務を行っていることも、データ・セキュリティーをさらに複雑化しています。インテル® vPro® プラットフォームの内蔵セキュリティー機能は、複数のタイブのサイバー攻撃を検出し保護するために役立つハードウェア支援型の保護機能により SAI の PC およびデータを安全に保ち、IT チームとデバイスのユーザーに安心感をもたらします。

スタッフから幹部に至るまで、エンドユーザーはインテル® vPro® プラットフォームによるパフォーマンスと生産性の向上を享受し、インテル® vPro® プラットフォーム非搭載デバイスと比べてクライアントに対してより良いサービスを提供できます。SAI は、インテル® vPro® プラットフォーム搭載デバイスが、標準的なプロセッサー搭載デバイスよりも大幅に長持ちすることを知りました。例えば、住宅の美術室にあるインテル® vPro® プラットフォーム搭載の Dell 製 PC は 8 年以上前のものですが、SAI のほとんどの PC よりも負荷の高いプログラムを実行しているにもかかわらず、いまだ好調に動作していると Roberts 氏は述べています。

SAI のモバイルデバイスは、過酷な使用環境に耐えられるものでなければならず、インテル® vPro® プラットフォーム搭載デバイスはこの点でも条件を満たします。タブレット PC やノートブック PC は落下することも、冬はマイナス 45℃、夏は 37℃ 超にもなる温度範囲の車内に放置されることもあります。Roberts 氏は述べます。「現場で過酷な環境下に晒された場合でも、インテル® vPro® プラットフォーム搭載のシステムは非常に長持ちするのです」

今後、SAI は古いハードウェアを段階的に廃止し、インテル® vPro® プラットフォーム搭載のシステムに入れ替えていく予定です。Robert 氏は、インテル® エンドポイント・マネジメント・アシスタント (インテル® EMA) を使用したインテル® vPro® プラットフォームの管理 / アクセスをオンプレミスまたは Azure ベースの一元管理を通じて追加し、リモートデバイスへのアクセスを行う予定だと述べています。インテル® EMA のクラウドベースの機能により、SAI のチームはファイアウォールの内側でも外側でもインテル® vPro Enterprise プラットフォーム搭載デバイスをリモートで起動してアクセスできるようになります。IT スタッフは、従業員の作業を中断したり、オフィスに来ることを要請したりすることなく、デバイスの診断、修理、パッチ適用、更新を行えるようになります。SAI の従業員は、クライアントの自宅や教室でクライアントと仕事をすることが多いため、この機能は PC のパフォーマンスとセキュリティーを維持するために重要です。

インテル® vPro® プラットフォーム搭載デバイスで ROI が高いということは、SAI の限られた予算を、PC の交換や修理よりも SAI の使命達成に向けられるということを意味します。Roberts 氏は述べます。「インテル® vPro® プラットフォームの優れた安定性とセキュリティーは、スタッフと支援するクライアントの両方にとって役立っています。これらのデバイスは長持ちするのです」

St. Anne Institute の注目ポイント

St. Anne Institute: 子供、青少年、家族に治療、住居、教育、予防的サービスを提供する非営利の医療および人道奉仕の団体。

従業員数: 270 人

総収益: 年間 1,490 万ドル [2022]

所在地: ニューヨーク州オールバニーを拠点とし、ニューヨーク州トロイ、ハドソンフォールズ、グラバーズビル、ショーハリーにサテライトオフィスを構える。

実施しているプログラムの例: 

  • 地域社会を基盤とした臨床およびケア・マネジメント・サービス
  • 中学 1 年生から高校 3 年生向けに相当する教育プログラム
  • 幼児期教育およびすべての対象者に開かれた保育園
  • 認定居住型療養プログラム
  • 路上での奉仕活動、家出人やホームレスの若者のためのシェルター

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